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世のうちそと

 アベノミクス

アベノミクスって何ですかという小学5年生の質問に安倍総理はラインを使い「みんなが夢を持てるような社会。頑張れば報われるような社会。そういう社会を作っていくのがアベノミクスです」と答えている。と書き込んだ。異論はない。

 近年の若い人は夢も希望もなく、頑張っても報われない、といった意見を言う。でも、若いせいか顔色はいいし、時間の使い方も上手だ。
 安倍首相は「地獄からの5年」があった。口を開かずうつむき、くたくたに疲れた顔、そして 2007年9月、退陣。
366日で幕を引いたのだ。原因は潰瘍性大腸炎だった。それが特効薬が奏功して元気を得た。

 その後の矢継ぎ早の行動とテレビへの露出は、体は大丈夫かと心配になるほどだ。

日本社会はことさら頑張ることを重んじるようだ。
無意味どころか、むしろ害悪になることさえある。
なんとかして資産を増やしたい。金を儲けるための努力をしていた人が、いま泣いている。語弊はあろうがなにも努力をしなかった人がもっとも得をしている。豊かな老後を夢見て資産運用していた中高年のどれほどがいま嘆いているか。

 それが今は株高、ミニバブルの恩恵を受けているひとたちもいる。
いまでは日本中頑張れコールが鳴り響いている。ことに東日本大震災が起きてからその声は一段と高まった。
頑張りと成功の関係は4パターンある。
1.頑張ったから成功した
2.頑張ったけれど成功しなかった
3.頑張らなかったけれど成功した
4.頑張らなかったし、成功もしなかった

 いまやそのような成功の秘訣論議や資産増額をめざす人たちは横においといて、子どもたちには安倍総理の雌伏の5年間を語っていただくのが何よりの希望と思われる。
「ランドスケープ研究77号」日本造園学会発行
特集・ランドスケープが描く幸福論を読んだ。

編集後記につぎのぴょうな一文が目に付いた。 「いまだ拡大基調を是とする思考から離れられないでいる。学会そのものの存在意義を問う特集。人間と自然のつながりを取り戻す活動を実践されている。成熟した自然とのつながりが幸福な社会を実現する」。とある。つながりながら成長する社会とはどんな社会なのか。
新たな価値をリテラシーできるものかを知りたい。
 

( 2013/06/15 )

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