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 熱海土石流

熱海は観光地として復興中である。ただ2年前から報道されてきた土石流の話題の方が有名で親しい人からは「大丈夫か」との連絡が届く。大事故は駅の北側伊豆山側で盛り土が崩落したもので、乱開発が理由とされていた。来宮神社側に住む人たちは崩落に会わずに済んでいる。
 朝から広報の拡声器が鳴り響いて何事かと耳をそば立てたら、2年前に起こった土石流の2年目に当たっていた。幸い命に別状はなかったもののビルごと住処を破壊された知人もいた。この問題はすでに20年前にも土砂崩れがあった場所で乱開発のせいだとわかっている。2年を待たずとも28人が亡くなった原因は想定できたことなのだ。
熱海土石流発生から1カ月、8月3日までにわかったのは、人災だということだ。熱海市は強い条例を持たなかった。罰金20万円以下。規制基準の高い小田原神奈川から熱海静岡に流れるのは当然のことだった。県と市は黙認していた。
全国一律の規制、國は抜本的な対策を早急にすべきだった。そうはいっても今では遅すぎる・
斜面から吹き出す水 そこに盛り土する。 プール20個分、 5万立方メートル。漏れた水は滝のように流れる。その土砂は他の地域から運ばれてきたものだった。 2010年まではそこは森林だったのに。
今は天上の天候も昔と違ってしまった。線状降水帯は2日で1カ月分の雨が降る。地上の崩壊が始まっているのだ。
過去に土砂災害なかった地域でも被害拡大の要因になる。
1時間に50ミリ100ミリといった 激しい雨が降る。
土砂災害に警戒しろといっても土砂災害警戒区域にある世帯数は150万所帯があるというデータもある。乱開発列島の夢の証というしかない。

( 2023/07/15 )

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