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 「春画展」に酔う

 もとはといえば日本人の作品なのだが、日本初の本格春画展に足を運んで考えた。大英博物館で約160件集めて展覧されたところ大変な評判をとった。約9万人が訪れたという。そして日本開催を企画したところ、受け入れてくれる美術館がない。

それが永青文庫(細川護煕理事長)の勇断で実現した(12月23日まで)。作品は133件と英国よりも規模は小さい。それでも国貞の肉筆春画の名品「金瓶梅」はじめ充実のラインナップだ。

雨の日曜日夕刻、たまたま細川元首相が来客を見送っている折りに遭遇した。18歳未満は入場できない。といってもわれら幼少時は、箪笥の引き出しを探って、男女の交合図を眺め興奮した記憶がある。大人になって久々の対面である、

量産されたであろう版画に引き寄せられた。大胆な構図でさまざまなジャンルを網羅し、パロディあり性愛のおもしろさを現代人にも教えてくれる。たまたま居合わせた10代女子4人組は、声を出して喜んでいる。興奮しているのかパンフレットをうちわ代わりにして上気した顔に風を送っている。まさに「笑い絵」、健康そのものだ

今回の「春画展」のおかげで老いも若きもみな偏見はなくなったように思える。春画は平安の世から江戸を通し近現代まで連綿とつづいている。折もよく「春画入門」(文春新書)を上梓された車浮代さんは、「わずか1ミリの間に髪の毛3本を彫り、目詰まりさせずに摺る技術はどれほどのものか」と述べる。

版画のなかで毛髪のゆらぎ、着物の模様や布の重なりといったやわらかな描写、細微な表現は、絵師、彫師、摺師の三師の「技量が揃って成立する総合芸術」という。

翻って庭や公園も総合芸術といってよい。設計家がいて、施工するひとがいて、管理する人が必要になる。こちらも三師が要る。そして施主胴元もいなければ画餅となる。

( 2015/11/15 )

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