最近、様々な事件が多発しており、その現場が公園(街区公園)ということも珍しくはない。本来、公園とは子ども達の遊び場であり、また地域住民同士のコミュニケーションの場として利用される。しかし、最近ではこのような利用が減ってきている中、様々な問題を抱えている。

 私の家の近くに、「どんぐり公園」という公園がある。そこの公園は、以前は「新生公園」という公園だったが、平成9年9月から平成p年4月までの期間、住民によるワークショップが行われ、「どんぐり公園」になった。「新生公園」の時は、あまり遊具もなく、また薄暗く活気があまり感じられない公園であった。また、ゴミやホームレスなどの問題もあった。

 しかし、「どんぐり公園」になってからは、印象が変わった。私も、ワークショップに参加したが、利用者である住民が自分の思っていることを直接計画者、管理者に伝えることができる。それにより、利用者、計画者、管理者が皆納得できる公園ができあがる。現在の「どんぐり公園」は、遊具等で多くの子ども達が遊び、また近隣住宅によるフリーマーケット等の行事が行われたりしている。

 また、ゴミ等もなく、ホームレスもいなくなった。樹木も多く植えるのではなく、近隣住民が公園の外からも一目で公園を見渡せ、防災倉庫等安全面でも配慮した。これらは、近隣住宅が自分たちの意見を言い、使いやすい公園ができあがったことにより、公園に愛着心がもて、みんなで守っていかなくてはいけないという意識から公園に目を向けることも多くなり、近隣住民一人ひとりが、公園=楽しく安全な場所でなくてはならないと思うようになったからだと考えられる。

 公園は、不特定多数の人が利用し、立地条件等、どうすることもできない様々な問題を抱えている。よって、利用者一人ひとりが、公園に愛着心をもち、活気あふれる公園にしていく事が、安全な公園への一歩であると思う。


第8回(2001年)のみどり提言賞は、「危険な公園・安全な公園」「私が考える21世紀の環境問題とその対応策」「私の健康法(元気生活)を公開する」をテーマに、募集期間〜01/04/30・850通のご応募がありました。
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