えぇん。わからないよう。ダリアって、見た事も、さわった事もないもん。

 理科のドリルをやっていたら、一年草、二年草、多年草の問題が出てきました。その問題で、私は考えまくり、なやみまくりました。

 お母さんが勝ちほこったように言いました。「ダリアって、公園で見た事ないの。根っこは、おいもよ、おいも。」

 家の近所の児童公園には、“木”しかはえていないし、私の好きな、目黒の清水池公園は、つりはできるけど、木にさくお花しかありません。そこで私は、清水池公園の近くにあって、小さなお花のいっぱいさいている花だんのある公園を思い出しました。

 春休みにそこの近くを通ったら、ガーン。花だんはなくなり、工事中でした。

 もともとその公園は古ぼけていて、へんな人たちが来そうな公園でした。大きな、お山のおすべりや、のぼりのぼりサボテンなどの遊び道具がありました。ペンキがはげていた所もあったけど、遊ぶ物はむちゃくちゃおもしろいものばかりでした。

 遊びつかれると、ふじだなの下のベンチにすわったり、三色スミレを見たりしました。とくに小さなうすむらさきの三色スミレは、私の大のお気に入りでした。それにデイジーもあったような気がします。

 新しくなった公園は、色んな色のしき石がしかれ、すべり台も、みんなきれいになりました。花だんにはツツジや雪やなぎが植えられ、おしゃれで、さんそも多そうで、すっごおぉぉくうれしいです。

 公園のお手入れと言えば、のびすぎちゃったえだを切ったり、草かりをしたりするのがふつうですが、できれば花だんに、一年草、二年草、多年草がいつでもあると、うれしいとおもいます。そして私の理科のドリルがぜんぶ百点だったら言うことなしです。

 工事のおじさん、きれいな公園をありがとう。こんどの新しい公園では、どんな草木とお友だちになれるのかな。


第6回(1999年)のみどり提言賞は、「我が家のガーデニング」「この公園のここが好き!」「河川・海岸整備への提言」「環境NPOに対する私の意見」をテーマに、募集期間〜99/03/31・803通のご応募がありました。
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